8月5日にオンラインで開催したラウンドテーブルには、18時半開始という遅い時間帯であるにもかかわらず、35名の方にご参加いただきました。各研究班からの近況アップデート(プレスリリース・ガイド作成の進捗、ゲノム医療推進法について、遺伝に関する差別の緊急調査報告)の後、電磁的な方法によるインフォームド・コンセント(IC)に関する話題提供をいただきました。
電磁的IC取得については、2つの実践事例が報告されました。BioBank Japan (BBJ)における事例では、IC文書やプロセスに関するPPI活動を実施し、いただいた意見の分析結果をご報告いただきました。また、国立がん研究センター東病院を中心に全国の49施設が参加するBRANCH研究における事例では、署名済み同意書や患者登録情報、アンケート等を一元管理するeManageシステムを用いた取り組みをご紹介いただきました。参加者の方からは「電磁的ICの場合、同意撤回にはどのように対応しているのか?」「電磁的ICで、同意したつもりがないのにうっかり同意してしまうこと(ボタン操作ミス等)への対処法は?」「遠隔地に在住している場合や主治医と顔なじみでない場合には、どのように本人確認を行うのか?」「最初は対面で時間をかけて説明し、その後で電磁的ICに進む形をとっているというご説明を聞き、研究参加者の時間軸に合っていてじっくり理解できる点がよいと感じた」といったご意見をいただきました。
参加者の方の近況報告では、この夏の酷暑に苦しむ声が多数ありました。暑さ厳しい折、長時間のラウンドテーブルにご参加いただき、ありがとうございました。次回のラウンドテーブルは11月26日(火)にオンラインで開催予定です。